RWD社(中国)とDoric社(カナダ)の2社の製品を取り扱っております。
Doric社はファイバーフォトメトリーシステムの先駆メーカーであり、代表メーカーです。多彩なラインナップと豊富な実績でご要望にお応えいたします。
RWD社は後発の新規参入メーカーですが、シンプルな本体と多機能ながら非常に使いやすいソフトウェアが好評で世界的に急激に販売を増やしております。
ファイバーフォトメトリーシステムは、カルシウムイメージングの一手法で、ニューロンなどの活動による蛍光強度の変化を記録します。自由行動下の動物での計測が可能なため、神経活動と行動との相関関係を調べることができます。
R821 マルチチャンネル ファイバーフォトメトリー システム
構成機器:
本体, トラッキングカメラ, ノートPC(ソフトウェアインストール済み)
LED光源波長
410nm:Isosbestic
470nm:緑色蛍光インジケーター/プローブの励起
560nm:赤色蛍光インジケーター/プローブの励起
計測方法:インターリーブ方式(2波長または3波長使用時)
複数波長のLED光源を順番にパルス発振させて、
その発振波長に対する蛍光シグナルをCMOSカメラにて捉えます。
計測チャンネル数:
最大9つのROIを同時に計測可能(コア径200μm光ファイバー使用時)
これにより、同時に複数匹の動物を観察することができます。
または、1匹の複数か所を同時に観察することもできます。
ノートPC付属
1. 電源スイッチ
2. 計測用の光ファイバー接続ポート:FCコネクタ, バンドル光ファイバー対応
3. フォーカスリング:光ファイバーフェルール端面とのフォーカス調整
4. シャシーアース(フォトメトリーのみの場合には使用しません)
5. 赤色光刺激光源接続ポート:FCコネクタ
赤色オプシンを励起するための赤色光源との光ファイバー接続ポート
6. USB3.0ポート:付属のノートパソコンとの接続用(ケーブル付属)
7. ACアダプター接続口
8. TTL出力ポート(BNC)
9. TTL入力ポート(BNC)
付属ソフトウェア:OFRS
シンプルでわかりやすい画面構成
リアルタイムΔF/Fデータ表示
LED光源設定
波長選択・光源強度
ROI設定(最大9つ)
計測フレームレート設定
トラッキングカメラ設定
イベントマーキング設定
トリガー設定
多彩な解析機能、グラフ作成機能
ΔF/F Heatmap
ΔF/F グラフ
Z-Score Heatmap
Z-Score グラフ
Behavior Heat map
軌跡グラフ
下記メーカーサイトにて詳細情報をご覧いただけます。
バンドルイメージング ファイバーフォトメトリー システム(Gen.3)
LED光源とセンサーをコンパクトな筐体に収めたシンプルなファイバーフォトメトリーシステムです。
多分岐バンドルブランチングパッチコードと単心カニューラの組み合わせでは、
ロータリージョイントを使用しての1匹1か所での複数匹の計測に適しています。
高密度パッチコードと高密度カニューラの組み合わせでは、頭部固定や麻酔下での1匹の多点計測に適しています。
オプトジェネティクスを組み合わせたシステムも用意しています。
単心光ファイバーパッチコードを使用すれば、
1匹1か所の計測が可能です。
ブランチング バンドルパッチコードを使用することで
1匹1か所での複数匹計測への拡張が可能です。
モデル:
GCaMP
GCaMP + RFP
オプトジェネティクス(光刺激)を組み合わせることもできます。
単心光ファイバーパッチコードを使用すれば、
1匹1か所のフォトメトリー計測と同か所の光刺激が可能です。
ブランチング バンドルパッチコードを使用することで
1匹1か所での複数匹フォトメトリー計測と同か所への光刺激が可能です。
モデル:GCaMP + RFP + Opto
ロータリーバンドルイメージング ファイバーフォトメトリー
システム(Gen.2)
LED光源とセンサーを内蔵した蛍光ミニキューブは電動アシスト付きロータリージョイントの下部に接続されており、動物の動きに合わせて回転するため、自由行動下の計測でも回転ノイズの影響がありません。
ロータリージョイント機能をオフにし、静置して頭部固定や麻酔下での計測も可能です。
多分岐バンドルブランチングパッチコード(BBP)と単心カニューラの組み合わせ、または高密度パッチコード(HDP)と高密度カニューラ(HDC)の組み合わせでの自由行動下における1匹での多点計測測に適したシステムです。
モデル:GCaMP + RFP
GCaMP + Red Opsin(光刺激)
バンドルパッチコード(BBP)と複数の単心カニューラとの組み合わせで1匹多点計測ができます。
高密度パッチコード(HDP)と高密度カニューラ(HDC)との組み合わせで1匹多点計測ができます。
ファイバーフォトメトリーシステム
(フォトディテクタータイプ)
LED光源/ドライバーと高感度フォトディテクター/アンプを内蔵した蛍光ミニキューブで構成される、最も実績がるタイプのフォトメトリーシステムです。
蛍光ミニキューブは使用する波長にあわせて、7種類を用意しています。また、波長範囲のカスタマイズにも対応いたします。
計測方法は、使用する波長や条件により、Linear, Lock-In, Interleaved の3つから選択できます。
コンソールには、現行のFPCよりも2倍のポートを備え、より多くの蛍光ミニキューブを接続できる新型のNC500も選択できます。
自由行動下での計測では、回転ノイズの少ないピッグテールタイプのロータリージョイントを使用します。
蛍光ミニキューブを2つ使用することで、1匹での2か所計測、または2匹でのそれぞれ1か所計測のシステムを構成することができます。
蛍光ミニキューブは1か所に1台必要です。
複数の蛍光ミニキューブを使用することで1匹多点計測ができます。
蛍光ミニキューブ1台の最もシンプルな構成で、1匹1か所計測ができます。
蛍光ミニキューブのタイプ
3ポート GFP用
3ポート RFP用
4ポート FRET用
4ポート 等吸収点/GCaMP用
5ポート 等吸収点/GCaMP/赤色オプト用*
6ポート 等吸収点/GCaMP/RFP用
7ポート 等吸収点/GCaMP/RFP/赤色オプト用
蛍光ミニキューブは標準タイプ以外にもカスタムで製作可能です。
フォトディテクターを採用するフォトメトリーシステムでは、複数のサイン波を組み合わせるLock-In計測が可能です。
Interleaved計測と比較するとノイズに強いとされています。
下記メーカーサイトにて詳細情報をご覧いただけます。
ファイバーフォトメトリーシステムの選び方
メーカーで選ぶ
センサータイプで選ぶ
フォトディテクター(PD)
光を電圧に変換するフォトディテクターをセンサーとして使用したシステムです。
高いサンプリングレートと高感度が特長です。
周波数の異なる複数のサイン波を照射するLock-In方式 での計測に対応します。
CMOS
CMOSをセンサーとして使用したシステムです。
光を画像として捉えます。同時に多点を計測することができるメリットがあります。
計測はパルス光を照射するインターリーヴ方式となります。
自由行動下での計測か所数で選ぶ
自由行動下(1匹)
1匹あたり1か所
・全てのモデル
1匹あたり2か所
・R821(マルチチャンネルファイバーフォトメトリー)
・RBFPS(ロータリーバンドルイメージングファイバーフォトメトリー)
・FPS(ファイバーフォトメトリー:FMC, iFMC, ilFMC)
1匹あたり3か所以上
・RBFPS(ロータリーバンドルイメージングファイバーフォトメトリー)
自由行動下(2匹まで)
1匹あたり1か所
・全てのモデル
1匹あたり2か所
・BFPS(バンドルイメージングファイバーフォトメトリー)
・R821 マルチチャンネル ファイバーフォトメトリー
自由行動下(3匹以上)
1匹あたり1か所
・BFPS(バンドルイメージングファイバーフォトメトリー)
・R821 マルチチャンネル ファイバーフォトメトリー
1匹あたり2か所
・BFPS(バンドルイメージングファイバーフォトメトリー)
・R821 マルチチャンネル ファイバーフォトメトリー