脳内の活動を細胞単位で観察する方法のひとつにヘッドマウント蛍光顕微鏡があります。GRINレンズをとおしてCMOSピクセル単位の分解能で観察することが可能です。ケーブルやパッチコードの絡まりを防ぐロータリージョイントと組み合わせることで自由行動下でも長時間の観察ができます。
1色イメージング
電子フォーカス ヘッドマウント顕微鏡
2色イメージング ヘッドマウント顕微鏡
(電子フォーカスは搭載されていません)
自由行動下でのニューロンの活動を観察する方法の1つとしてヘッドマウント蛍光顕微鏡があります。
わずか3グラムの蛍光顕微鏡本体にはCMOSセンサー、電子フォーカス機構(焦点深度0-300μm)、フィルターを搭載しています。
動物頭部にイメージングカニューラ(GRINレンズ)を挿入し、レンズ端のイメージをCMOSセンサーでとらえます。
顕微鏡本体とイメージングカニューラ(GRINレンズ)とは確実・簡単なネジで固定します。固定のための特別な治具も不要です。
イメージングカニューラは観察したいターゲットの深さとGRINレンズの直径によって4種類を用意しています。先端にプリズムを備えるタイプのイメージングカニューラを使用することで、サジタル断面またはコロナル断面の観察も可能です。
・電動アシスト付きロータリージョイント
動物と接続されている光ファイバーパッチコードのねじれを感知し、ねじれを防ぐ方向にモーターが回転することで、動物への負荷を最小限に抑えて自由な行動を実現します。絡まりによる無理な力が顕微鏡本体にもかからず、本体故障の可能性が大幅に減少します。
・電子フォーカス
電子フォーカスにより0-300μmの範囲で焦点深度を調節することができ、神経活動を捉えられる可能性が高くなります。
・ネジ固定式 イメージングカニューラ
イメージングカニューラと顕微鏡本体との接続はネジ式で、特別な治具を必要とせずに、確実・簡単な脱着ができます。
・先端プリズム イメージングカニューラ
先端にプリズムを備えるイメージングカニューラを使用することで、サジタル断面またはコロナル断面の観察も可能です。
・広視野
Φ 500 μm(直径500μmのレンズ使用時)
650 x 650 μm(直径1000μmのレンズ使用時)
・光パッチコード・電気ケーブルのコネクタ接続
光ファイバーパッチコードおよび画像伝送用ケーブルは顕微鏡本体とはコネクタ接続ですので、実験中にも顕微鏡本体を動物頭部から取り外すことなく、適した長さのケーブルに交換することができます
イメージングカニューラ仕様
観察範囲(頭蓋骨表面から)タイプ レンズ直径
0 – 2.6mm D 1000μm
0 – 3.3mm D 500μm
2.7 – 5.7mm V 500μm
5.1 – 8.1mm E 500μm
モデル:eTICL_□_□□□
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カニューラタイプ GRINレンズ直径(μm)
(D,V,E) 500, 1000
先端プリズム イメージングカニューラ仕様
サジタル断面またはコロナル断面の観察
観察範囲(頭蓋骨表面から)タイプ レンズ直径
0 – 2.7mm D 1000μm
0 – 3.3mm D 500μm
2.7 – 5.7mm V 500μm
5.2 – 8.2mm E 500μm
モデル:eTICL_□_□□□_P_□
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カニューラタイプ 観察方向(右図1,2,3,4)
(D,V,E) GRINレンズ直径(μm)
500, 1000